杣人の会

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燃えているのに、暖かくないぞ!

2023-04-03

「薪は、燃えている。でも暖かくないな」という経験ありませんか。

◎ 原 因  → 「薪の乾燥」にあるかもしれません。
薪の販売店では、「未乾燥薪(乾燥が不十分な薪のこと)」「乾燥薪」と分けて販売しています。
「乾燥薪」 →  薪の含水率が16~20%のもの。値段が高い。
「未乾燥薪」 → 含水率がそれ以上のもの。比較的安価。
◇ 伐ったばかりの木の含水率は、理論上は50%です。薪の太さは、関係ありません。

出典:かわはら薪ストーブ本舗   https://kawahara-stove.com/thankyou/

◎「未乾燥薪」を燃やすとどうなるでしょうか?
・火がつきにくい。 → 燠(おき)を作って、炉内を高温にしておく必要があります。
空気を多く取り入れないと燃えません。
・温度が上がるのに、時間がかかる。暖かくない。
→ 燃えている薪や炉内の温度で、薪の水分を蒸発させます。
水分を蒸発させているときは、温度は上がりません。
不完全燃焼状態です。完全燃焼に移行すると、薪自体が燃え、熱を放ちます。
・水分を蒸発させるときに、煙と臭いが出る。煙突にタール分などが付着しやすい。
→ 煙突の詰まりが、火災になることも。煙や臭いが、近隣の迷惑になります。

                                                                                                       (T.H)